【1月27日 AFP】英情報機関の政府通信本部(GCHQ)長官を装ったいたずら電話がデービッド・キャメロン(David Cameron)首相につながれた問題で、英大衆紙サン(Sun)は26日、電話を掛けた男が同紙に対し、アルコールと薬物で泥酔状態にあることを誇らしげに話したと伝えた。

 男は同紙に電話を掛け、笑い声を交えながら、GCHQにたった今いたずら電話をかけてロバート・ハニガン(Robert Hannigan)長官と話すことに成功したと語ったという。

 男はサン紙に対し、「たった今、GCHQの鼻を明かしてやったところだ。長官の携帯電話番号を手に入れた」と自慢げに語り、「それだけじゃない。俺は酒とコカインでへろへろなんだ。スプリフ(大麻タバコ)もやった。昨夜は一睡もしてない。完璧に酔っぱらってる。傑作だな」と話した。

 さらに男は、「きちんとした文で話すこともできない」状態だと言いながらも、「絶対、もう一度やってやる。朝飯前だ」と、再びいたずら電話をかけると予告した。

 その数時間後、ハニガン長官の名を語った何者かから首相官邸に電話があり、電話はキャメロン首相の公用の携帯電話番号に転送されている。

 英政府は、いたずら電話によって機密情報が漏れた恐れはないとする一方で、恥ずべき失態であり早急にセキュリティー対策を見直しているとの声明を出している。(c)AFP