【1月27日 AFP】米中央軍(US Central Command)は26日、シリア北部のトルコ国境に近い要衝アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)でクルド人部隊がイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」を撃退し、アインアルアラブの約90%を制圧したと発表した。

 クルド人部隊を空爆で支援してきた米軍は、数か月に及んだアインアルアラブでの戦闘で勝利を収めたとクルド人部隊が発表した後でも、戦況について慎重な見方をしていた。

 しかしイスラム国への空爆を指揮している米中央軍は26日に発表した声明の中で「苦境から立ち直り、不屈の精神をもって勇猛果敢に戦った」としてクルド人戦闘員らをたたえ、「ISIL(イスラム国の別称)との戦いはまだまだ続くが、コバニでの敗北でISILはその戦略的目標の1つを拒否された」と指摘した。(c)AFP