【1月27日 AFP】第16回アジアカップ(2015 AFC Asian Cup)は26日、準決勝が行われ、韓国が2-0でイラクに勝利し、決勝に進出した。

 韓国はイ・ジョンヒョプ(Jeonghyeop Lee)と金英權(Young-Gwon Kim、キム・ヨングォン)が得点を記録し、2007年大会の準決勝で敗れたイラクに雪辱を果たすと同時に、1960年大会以来となる優勝に一歩前進した。

 韓国は31日に行われる決勝で、開催国のオーストラリアかアラブ首長国連邦(UAE)と対戦する。

 2007年大会の準決勝で韓国をPK戦の末に破り、決勝ではサウジアラビアに勝利してトロフィーを掲げたイラクだったが、8年前の再現はならなかった。

 ここまで無敗を誇る韓国は、イラクを相手に試合の主導権を握ると、前半20分には金珍洙(Jin-Su Kim、キム・ジンス)のFKをイ・ジョンヒョプがヘディングで合わせ、先制点を奪った。

 ウリ・シュティーリケ(Uli Stielike)監督によって抜擢されたイ・ジョンヒョプは、グループリーグのオーストラリア戦に続き、今大会2得点目を記録すると、今度はゴールを演出する側に回った。

 後半5分にイ・ジョンヒョプは高く上がったボールを胸で落とすと、それに反応した金英權がペナルティーエリア手前からシュートを放ち、追加点を奪った。

 イラクのラディ・シェナイシル(Radhi Shenaishil)監督は、怒鳴りながら選手たちに指示を出していたが、準々決勝で宿敵イランと激戦を繰り広げたチームに体力は残っておらず、動きは完全に止まっていた。

 イラクは、2007年大会の英雄ユニス・マフムード(Younis Mahmoud)を擁しながらも、最後までゴールを脅かすことはできず、試合終了のホイッスルが鳴ると同時に韓国の選手たちは、会場に集まったサポーターと喜びを爆発させていた。(c)AFP