【1月27日 AFP】自転車競技から永久追放処分を受けたランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏が、ドーピングしていた1995年と同じ状況に直面すれば、再び禁止薬物を摂取するだろうと語った。

 米国出身のアームストロング氏は26日、英国放送協会(BBC)のインタビューの中で、1999年から2005年にかけて成し遂げた前人未到のツール・ド・フランス(Tour de France)7連覇は、クリーンな状態では不可能だったと述べた。現在、この期間の優勝者は「空白」となっている。

 アームストロング氏は、再び不正行為を犯すのかと尋ねられると、「2015年のレースであればノーだ。決してしない。その必要はないからね」と答えた。

「ドーピングが完全にまん延していた1995年に戻るなら、再びそうするだろう」

 米国反ドーピング機関(United States Anti-Doping AgencyUSADA)の報告書に反して、現役復帰を果たした2009年と2010年にはクリーンだったと主張するアームストロング氏は、「自分と、チームと、すべてのプロトンが決めて行ったことは、悪い決断であり、不完全な時期だった」と語った。

「しかし、それは起きてしまった。私は何が起きたのかを知っている。私はこのスポーツが発展していくのを目撃した」

 43歳のアームストロング氏は、長年にわたり薬物規定違反を否定してきたが、ツールのタイトルを剥奪され、2012年にはUSADAによって自転車競技から永久追放されている。

 そしてアームストロング氏は、2013年にオプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)氏の米トーク番組に出演し、すべてを告白した。