【1月26日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)は25日、男子シングルス4回戦が行われ、オーストラリアの新星ニック・キリオス(Nick Kyrgios)は5-7、4-6、6-3、7-6、8-6でイタリアのアンドレアス・セッピ(Andreas Seppi)を下し、準々決勝に進出した。

 世界ランク53位のキリオスは、3回戦でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破った同46位のセッピをフルセットで下し、次戦では大会第6シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)と対戦する。

 キリオスは、第4セットの第12ゲームでマッチポイントをしのぎ、試合をタイブレークに持ち込むと、ハイセンス・アリーナ(Hisense Arena)に詰めかけた地元ファンの声援に後押しされ、第5セットも勝ち抜いた。

 19歳のキリオスは、昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)に続く8強入りを果たし、10代のうちに四大大会(グランドスラム)2大会で準々決勝進出を果たすのは、2001年のフェデラー以来の快挙となる。

 キリオスが記録した66本のウイナーのうち、25本はサービスエースで、同時に74個のアンフォーストエラーを犯した。セッピのサービスゲームを3度ブレークしたキリオスだが、一方では3度のブレークを許しており、接戦だったことがうかがえる。

 キリオスは、マッチポイントに直面したとき、9度のマッチポイントをしのいで逆転勝利を収めたウィンブルドンのリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)戦を思い出したという。

「すごく良い気分だ」と話したキリオスは、「今までプレーした中で最高のコートだ」と満足げだった。

 全豪オープンで地元勢がベスト8に勝ち上がるのは、2005年のレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt)以来となる。(c)AFP