【1月22日 AFP】インドネシア沖で墜落したエアアジア(AirAsiaQZ8501便の捜索に当たっている潜水チームは22日、海中に沈んだ機体胴体部分の近くで、シートベルトを締めて着座した状態の5遺体を発見した。これまでに発見された犠牲者の遺体は計58人となった。間もなく潜水チームが胴体部分に到達できそうだという。

 QZ8501便は先月28日、乗客乗員162人を乗せてインドネシアのスラバヤ(Surabaya)からシンガポールに向けて飛行中、悪天候の中でジャワ海(Java Sea)に墜落した。

 捜索活動の調整を担当する救助当局のS・B・スプリヤディ(S.B. Supriyadi)氏は、「潜水チームが泥に埋もれた5遺体を、機体胴体部の近くで発見した。座席にシートベルトで固定されたままだった」とAFPの取材に語った。「遺体は、(発見地点から)50~100メートル離れた胴体部から放り出されたと考えている」

 スプリヤディ氏によると、見つかった犠牲者のうち3遺体は既にインドネシア軍の艦艇バンダアチェ(Banda Aceh)に収容された。現在、残る2遺体を収容中という。

 機体胴体部分には多くの犠牲者が閉じ込められているとみられているが、海中の視界はわずか2メートルほどで、潜水チームは機体の胴体部分にまだ到達していない。スプリヤディ氏は「今日(22日)は天候が良いので、今日中に胴体部に到着できるかもしれない」と期待を示した。(c)AFP