【1月22日 AFP】先月に乗客乗員162人を乗せてジャワ海(Java Sea)に墜落したエアアジア(AirAsiaQZ8501便の事故原因を調査しているインドネシア国家運輸安全委員会(NTSC)の関係者は21日、墜落直前の同機内では機長らが必死に機体を安定させようとする中、警報器が「けたたましく鳴り響いていた」ことを明らかにした。

 匿名を条件にAFPの取材に応じた同関係者によると、操縦室のボイスレコーダー(音声記録装置)には、機体が失速していることを示すものを含む複数の警報の音が記録されていた。「警報器はけたたましく鳴り響いていた。その背後では、彼ら(機長と副操縦士)が必死に機体を立て直そうとしていた」。警報は「しばらく」鳴り響き、機長らの声は警報器の音にかき消されていたという。

 20日には、イグナシウス・ジョナン(Ignasius Jonan)運輸相が、同機が異常な速さで急上昇し、その後失速したことを明らかにしていた。(c)AFP/Olivia Rondonuwu