【1月17日 AFP】6400人以上が亡くなった阪神・淡路大震災から、17日で20年。

 兵庫県神戸市には犠牲者を追悼するため、1万4000人を超える人が集まった。震災を生き抜いた人々や遺族らは、当時避難所となった公園に夜明け前に集まってろうそくを灯し、花束を捧げた。同市で行われた式典には、天皇、皇后両陛下も出席し、約500人の参列者とともに1分間の黙とうを捧げた。

 1995年1月17日午前5時46分に発生したマグニチュード(M)7.3の都市直下型地震。震災により6434人が亡くなった。神戸市では家屋の倒壊で大勢の人々が下敷きとなり、高速道路や線路が浮き上がったり崩壊したりするなど壊滅的な被害を受け、大規模な火災も発生した。湾岸部では約300か所の埠頭のほとんどが破壊され、経済に大打撃を与え、震災後の人口流出を引き起こした。

 阪神・淡路大震災をきっかけに世界の大地震の5分の1が集中する島国・日本は、震災対策の見直しを迫られ、「次の大地震」への警戒が叫ばれた。その警告は現実のものとなり、2011年3月にマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生。地震による巨大津波などで死者・行方不明者は1万8000人以上に上り、さらには世界でも最悪の原発事故を招いた東日本大震災となった。(c)AFP