【1月16日 AFP】アルジェリアで15日、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に忠誠を誓った同国の武装組織に拉致・殺害されていたフランスの写真家・登山家のエルベ・グルデル(Herve Gourdel)さん(55)の遺体がアルジェリア軍によって発見された。

 グルデルさんは昨年9月21日、かつての人気観光地で現在はイスラム過激派の支配下にある国立公園を訪れていてアルジェリアの武装組織「カリフの兵士(Jund al-Khilifa)」に拉致された。「カリフの兵士」はシリアとイラクでのイスラム国に対する空爆の中止を要求したがフランス政府が拒否したため、グルデルさんを斬首し、その映像をインターネット上で公開していた。

 治安当局筋によると、アルジェリア軍は拘束しているイスラム過激派メンバーからの情報に基づき今月14日から兵士3000人を動員して、アクビル(Akbil)とその近郊でグルデルさんの遺体を捜索していた。(c)AFP