【1月12日 AFP】インドネシア・スマトラ(Sumatra)島で失明状態で見つかった雌のオランウータンが、外科手術により視力を回復し、双子の子どもと共に熱帯雨林に帰されたものの、新生活が始まってまもなくそのうちの1頭を見捨ててしまったことが、スイスに本部を置く環境団体パン・エコ(PanEco)が発表した声明で明らかになった。

 パン・エコのスマトラオランウータン保護プログラムによる取り組みの一環として、雌のオランウータン「ゴバー(Gober)」と、今月4歳の誕生日を迎える双子の子ども「ギンティン(Ginting、雌)」と「ガンテン(Ganteng、雄)」は5日、スマトラ島の保安林に帰された。

 しかし同団体の声明によると、森に入ったゴバーは2頭の子どもたちを見守ることに苦労し、すぐにあきらめたらしく、ガンテンだけが置いて行かれてしまったという。ガンテンはその後、同プログラムのスタッフに保護された。「ゴバーとギンティンの母子はうまく適応して森林の上層部を移動し、夜眠るための大きな巣を作ったのに対し、ガンテンは森での最初の晩を寒さと湿気の中、ひとりきりで怯えながら過ごした」(c)AFP