【1月14日 AFP】2020年の東京五輪・パラリンピックの選手村が、水素エネルギーで電力や温水を供給する「水素タウン」として整備される方針が決まったと、読売新聞(Yomiuri Shimbun)が前週、伝えた。同紙によると東京都は五輪開催の機会を、温室効果ガスを排出しない水素エネルギーの実用化に弾みをつけるチャンスとして捉えている。

 都の構想では、水素を供給するステーションと、宿泊棟や運動施設、食堂などに水素を送るパイプラインを建設。各施設には燃料電池を設置し、水素と空気中の酸素を反応させて電力や温水を供給する。また、選手らが移動に使う燃料電池バスにもステーションから水素を補給する。

 水素エネルギーは発電の際に水しか発生させないため、クリーンなエネルギーとされている。選手村は中央区晴海の臨海部に建設される予定で、大会期間中は約1万7000人が滞在する見込み。

 東京都は読売新聞の報道についてすぐに事実確認はできないとしつつ、都の長期目標には「スマートエネルギーの推進」が含まれていると述べた。(c)AFP