【1月8日 AFP】スキージャンプW杯の男子個人第13戦で激しく転倒したスイスのシモン・アマン(Simon Ammann)が、重度の脳振とうと打撲のため、絶対安静での入院を余儀なくされることが分かった。

 スイス当局は7日、「シモン・アマンは重度の脳振とうと打撲を負ったものの、骨折などはない」と明かしている。

 五輪で通算4つの金メダルを獲得しているアマンは、6日にオーストリアのビショフスホーフェン(Bischofshofen)で行われたジャンプ週間(Vierschanzentournee)最終戦の2本目で、着地に失敗した。136.0メートルの大ジャンプを見せたアマンは、両脚を開いたまま頭部から雪に突っ込んだ。顔面は傷つき、意識不明の状態で担ぎ出された。

 当局は、「彼は(オーストリアの)シュバルツァッハ(Schwarzach)にある病院に入院し、絶対安静が必要になる」としている。

 親しみやすい性格で知られる33歳のアマンは、2002年のソルトレークシティー冬季五輪で個人ラージヒルとノーマルヒルを制すと、2010年のバンクーバー冬季五輪では両種目で再び優勝を果たした。

  2008-09と2010-11シーズンにジャンプ週間の総合2位に輝いたアマンは、昨季も3位に入賞した。しかし今季は、総合17位という結果に終わっている。(c)AFP