【1月7日 AFP】インドで日本人の女性旅行者(22)が1か月近くにわたり監禁され、集団性的暴行を受けた事件で、同国の警察は6日、6人目の容疑者を逮捕した。また地元裁判所は同日、被害女性と容疑者らとの面通しを9日に行うよう命じた。

 地元の警察や検察によると、容疑者の男6人は、被害女性から約1200ドル(約14万円)相当の現金を奪った上で、性奴隷として数週間にわたり監禁したとして、強姦(ごうかん)や誘拐の容疑で逮捕された。

 容疑者らは6日、西ベンガル(West Bengal)州の州都コルカタ(Kolkata)の裁判所に出廷。検察官がAFPに語ったところによると、裁判所は被害者に容疑者を見せ犯人かどうかを確認する面通しの実施を命じた。容疑者らは面通しまで勾留される予定。警察は先に、被害女性の帰国は面通しの後になると発表していた。

 事件は、被害女性が昨年11月20日にコルカタに到着した直後に発生。警察によると、容疑者らは女性に現金を引き出させた後、女性と共に西ベンガル州に隣接するビハール(Bihar)州の仏教聖地ブッダガヤ(Bodh Gaya)を訪れ、兄弟2人に女性を引き渡した。兄弟はその後、女性を1か月近くにわたり地下室に監禁し、繰り返し性的暴行を加えたとされる。女性は12月下旬に脱出に成功した。

 インドでは、首都ニューデリー(New Delhi)で2012年12月に発生し世界中で非難の声を巻き起こした女子学生の集団レイプ殺人事件をきっかけに、女性に対する暴力の問題が注目を集め、当局には有効な防止策を求める圧力がかけられている。(c)AFP