【1月5日 AFP】中国・北京(Beijing)の市当局は、2014年の同市の大気状況に関する報告で、「PM2.5(微小粒子状物質)」の大気中の濃度は13年に比べて4%減少したと発表した。ただ依然として国際的な環境基準値の3倍を上回る状況となった。

 北京市環境保護局(Beijing Municipal Bureau of Environmental Protection)が4日、ウェブサイトに掲載した報告によると、人間の肺の奥深くに入り込めるほど小さな浮遊物である「PM2.5」は、13年に比べて4%減少した。ただし、北京市におけるこうした粒子状物質の平均濃度は1立方メートル当たり85.9マイクログラムで、世界保健機関(WHO)が推奨曝露(ばくろ)限界値とする同25マイクログラムを3倍以上、上回っている。

 またスモッグで悪名高い北京市で昨年「大気質が極めて良好」だった日数は年間93日あり、13年より22日増えた。一方「汚染が深刻」だった日数は前年から13日減り、45日だった。

 中国国務院(内閣に相当)は昨年、17年までに北京市の大気の「微粒子濃度」は、12年レベルの約25%減少するだろうと述べている。(c)AFP