【1月5日 AFP】台湾の法務部(法務省)は5日、収賄罪などで服役中の陳水扁(Chen Shui-bian)前総統(64)が病気療養のため同日、仮釈放されたと発表した。陳明堂(Chen Ming-tang)政務次長(次官)によると、仮釈放の期間は1か月とされる。

 陳前総統は、民主進歩党(Democratic Progressive PartyDPP)主席を経て2000年の総統選で初当選。半世紀以上続いた国民党の政権を終わらせ、08年まで台湾を率いたが、翌09年に収賄罪などを問われた裁判の1審判決で無期懲役を言い渡された。控訴審で懲役20年に減刑され服役していたが、重度のうつ病などの診断を受けたため、昨年4月からは医療刑務所に収監されていた。昨年6月には医療刑務所内の浴室で、タオルを使って首を吊り自殺を図っていた。(c)AFP