【1月5日 AFP】米政府は2日、米映画製作大手ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(Sony Pictures Entertainment)に対するサイバー攻撃への報復として、北朝鮮への追加制裁を発動した。

 バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は同日、米財務省が新たな制裁を北朝鮮に科すことを認める大統領令に署名。制裁対象は、北朝鮮の情報機関である人民武力部偵察総局(Reconnaissance General Bureau)など3団体と、主に北朝鮮の武器輸出に関与している10個人。オバマ政権の高官によれば、米政府が民間企業への攻撃に対する報復として制裁を発動したのは初めて。

 北朝鮮側はこれまで、ソニー・ピクチャーズを狙ったサイバー攻撃への関与を繰り返し否定している。米国に対しては共同調査の実施も提案したが、米国側はこれに応じなかった。北朝鮮政府は4日、米国の追加制裁を批判する声明を発表。米国が共同調査に応じなかったのは「やましい思い」があるためだとし、サイバー攻撃問題を利用して国際社会で北朝鮮を孤立させようともくろんでいると米国を非難した。(c)AFP