【12月30日 AFP】インドネシアのスラバヤ(Surabaya)からシンガポールへ向かう途中で消息を絶ったエアアジア(AirAsia)機について、交信が途絶える直前に飛行経路の変更を求めていたことが30日、明らかになった。

 インドネシアの航行情報サービスAirNavの安全担当者はAFPの取材に、不明機の操縦士は悪天候を避けるため航路の変更を管制官に求め、ただちに認められたことを明らかにした。そして、その数秒後には、さらなる高度の上昇許可を求めてきたという。「操縦士は高度を9800メートルから1万1600メートルに上げたいと言ってきた。だが当時は他に複数の航空機が上空を飛行していたので、すぐには許可されなかった」

 これが、操縦士との最後の交信となった。「数分後に管制官が上昇許可を連絡した時には、不明機からの応答はなかった」

 不明機の操縦士は離陸直後にも同様の高度での飛行許可を求めていたが、当時は他の航空機11機が飛行していたため認められなかったという。AirNavによれば、シンガポールに向かう航路は1日160便が行き交う。(c)AFP/Presi MANDARI