【12月29日 AFP】イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」の支配地域への訪問を計画していた東京都内に住んでいたフランス人の夫と日本人の妻が先月、日本を出国した後、連絡が取れなくなっていることが29日の報道などで明らかになった。

 夫婦はともに20代のイスラム教徒で、夫はアルジェリア系フランス人。当局に対し「人道支援」をするためにイスラム国の支配地域に行きたいと話し、戦闘への参加は否定していたという。また関係筋によると、夫婦の渡航計画に関する詳細な情報を、日本の公安当局から入手した日仏両政府の関係者は、渡航をやめるよう2人を説得していた。

 夫婦は11月上旬に日本を出発しトルコへ入国後、シリア国境に近い街へ移動していることが確認されているが、その後の動向がつかめていない。日本政府は、イラクからシリアにかけてまたがるイスラム国の支配地域に夫婦が入った可能性を含めて、足取りを追っている。(c)AFP