【12月29日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するブラジル代表ルーカス・モウラ(Lucas Rodrigues Moura da Silva)が28日、欧州は一流選手がそろう場所であり、ブラジルに戻ることは後退を意味するとの見解を示した。

 2シーズン前に移籍金4500万ユーロでカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のサンパウロFC (Sao Paulo FC)から加入した22歳のルーカスは、「ブラジルに戻ることになれば、それは僕のキャリアにとって一歩後退したことになる」と語った。

 サンパウロFCで頭角を現したルーカスは、2011年にブラジル代表入りを果たしたものの、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)では出場メンバーから落選した。

 ルーカスはニュース大手グロボ(Globo)に対し、ブラジルはテンポが遅く、欧州でプレーしたことで自分の総合力を高めることができたとしている。

 ブラジル代表のドゥンガ(Dunga)監督は先日、オーストリア、トルコとの国際親善試合に臨む代表メンバーにルーカスを招集しているが、ルーカスは故障のため辞退を余儀なくされた。

 しかし、ルーカスはグロボに対し、来年3月26日にパリ(Paris)で予定されている親善試合でブラジル代表に招集されることを望んでいると明かした。

 ルーカスは「それは特別なことだよ。僕にとってフランスは第2の故郷だといえる」と語っている。

 一方、約1年前にイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に移籍したブラジル代表のパウリーニョ(Jose Paulo Bezerra Maciel Junior 'Paulinho')は、古巣のコリンチャンス(Corinthians)が獲得に動くなど、ブラジルリーグ復帰が報じられている。

 ブラジルで開催された2013年のコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2013)で素晴らしい活躍をみせ、同年に移籍金2200万ユーロでトッテナムに加入した26歳のパウリーニョだったが、今季はチームの構想から外れている。

 パウリーニョは先日、スパーズでの出場機会が減っていることを理由に、古巣に復帰するかもしれないと認めている。(c)AFP