【12月25日 AFP】米疾病対策センター(US Centers for Disease Control and PreventionCDC)は24日、同センターの実験室に勤務する検査技師が、生きたエボラウイルスのサンプルに接触した可能性があることを明らかにした。

 CDCは声明で、この事故について現在調査が行われていると説明。技師は今のところエボラ出血熱の症状をみせていないが、向こう21日間にわたって観察対象とする方針だという。

 生物危険度(バイオセーフティーレベル)で最高に当たるレベル4の実験室からレベル2の実験室に移された「エボラ実験用の少量の材料」に、「生きたウイルスが含まれていた可能性がある」という。

 氏名を公表されていないこの技師は、アトランタ(Atlanta)にあるレベル2の実験室に勤務しており、このサンプルの処理に関わった。CDCは、「材料は密封した平皿に入れられていたが、(レベル2の実験室に)移されるべきではなかった」「技師がウイルスに曝露した可能性は否定できない」と述べている。

 ただし、CDCはウイルスが実験室の外に出る危険性はないと強調し、この技師の他に観察対象となっている職員はいないと説明している。(c)AFP