【12月24日 AFP】(写真追加)米ミズーリ(Missouri)州のセントルイス(St. Louis)郡警察は24日、同州バークレー(Berkeley)で23日夜に警察官が10代の黒人青年を射殺したと発表した。黒人青年は警察官に拳銃を向けたとみられている。現場は8月に白人警官による黒人青年射殺事件のあった同州ファーガソン(Ferguson)の近郊だった。

 セントルイス郡警察は声明で、10代の男が「拳銃を取り出して警察官に銃口を向けた」ため、警察官が「数発発砲した」と発表した。現場はガソリンスタンドで、警察官は通常の巡回任務中だったという。

 警察広報のブライアン・シェルマン(Brian Schellman)氏によると、警察官がガソリンスタンドで車を降り、男2人に近寄ったところ、男の1人が拳銃を取り出した。「命の危険を感じ、警察官が数発発砲した。銃弾は男に命中し、致命傷を負わせた」とシェルマン氏は説明した。

 警察当局は先だって、死亡した男の身元が確認できていないことと、2人目の男が現場を逃走し、警察が行方を追っていることを発表していた。また当局は、現場で拳銃を回収したと述べ、警察官による発砲について捜査を進めているとしている。

 地元テレビ局KMOVによると、激怒した近隣の住民数十人と警察官十数人が現場で対峙(たいじ)し、住民は叫び声を上げたり、手を振ったりしていたという。

 近隣のファーガソンでは8月に黒人青年のマイケル・ブラウン(Michael Brown)さんが白人警官に射殺される事件があり、これに抗議する大規模なデモが起きた。(c)AFP