【12月22日 AFP】米ミシガン(Michigan)州とカナダのオンタリオ(Ontario)州を結ぶ橋で21日未明、カナダ人の男が拳銃を振りかざしながら橋を渡ろうとしたため米当局者が発砲、男は負傷し身柄を拘束された。男の身元は明らかにされていない。

 米国土安全保障省の税関・国境取締局(CBP)によると、男は現地時間21日午前3時(日本時間同日午後5時)ごろ、米ミシガン州デトロイト(Detroit)とカナダ・オンタリオ州ウィンザー(Windsor)を結ぶ橋、アンバサダー・ブリッジ(Ambassador Bridge)の検問所近くに車を止めて降りた。CBPの職員が銃を捨てるよう命じたが、男は従わずに前進を続け、さらに職員らに銃を向けたため、職員から発砲したという。男は地元の病院に搬送され手当てを受けた。その後、病院は出たが現在も身柄を拘束されている。

 国土安全保障省の監察総監とCBPの内部問題課はデトロイト警察と協力し、この件について捜査している。カナダのテレビCTVによると、男は地元ウィンザー出身で、過去にカナダで警察ともめ事を起こした記録があるという。

 またこの男は国境で拘束される直前に、近くのファストフード店の駐車場で銃を持っている姿をウィンザー警察の警官に目撃されている。歩いて店内に向かおうとしていた男に銃を捨てるよう命じると、男は警官らの方へ向き直って銃を構えながら「なぜ俺を撃たないんだ?」と問いかけ、それから自分の車に乗り込むと歩道の縁石を乗り越えて走り去ったという。(c)AFP