【12月20日 AFP】2016年リオデジャネイロ五輪の最初の競技会場が来年9月までには完成すると、同市のエドゥアルド・パエス(Eduardo Paes)市長が19日、工事現場を訪れて明言した。

 リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の西30キロに位置する118万平方キロという広大な敷地のオリンピック・パーク(Olympic Park)でパエス市長は、「われわれの頭の中では、五輪は来年開幕します。8月から9月には競技会場の引き渡しを開始します」と語った。

 慌ただしく動く大型トラックやクレーンが砂埃を巻き上げる、うだるような暑さの中、バハダチジュカ(Barra da Tijuca)の現場はここ数か月で作業が進んだ。しかしながら、インフラの整備は大会開幕を迎える2016年8月5日の数週間前まで完成しないと見込まれている。

 テニスの競技会場のスタンド工事はほぼ完了し、テコンドーやフェンシングなどが行われる会場の屋根も設置が終わった。また、光ファイバーネットワークや電線、下水道などの地下のインフラ設備も70パーセントが完了しているという。

 パエス市長は「われわれ全員に努力を求めるというのは大きなチャレンジだ。しかし、われわれは正しい道を進み、すべてをスケジュール通りに引き渡すことができると確信している。とはいえ、それはわれわれが気を抜いてリラックスしているという意味ではない」と付け加えた。

 この公園内で唯一建設が遅延しているのは、3週間遅れとなっているベロドローム(自転車競技場)だが、市長はこの遅れは簡単に取り戻せると請け合っている。(c)AFP