【12月19日 AFP】北極まで冒険の旅に出なくても、フランス人にはホッキョクグマのすぐそばで過ごせる方法がある――しかも、家からそう遠くない場所で、暖炉つきで。ついでに、シャンパンも飲める。

 フランス西部のラフレシュ(La Fleche)動物園では、10月に「家でシロクマと一晩を過ごす」宿泊プランを、2015年末までの期間限定で開始した。宿泊客は、ホッキョクグマのタイコ(Taiko)の放飼場に面したロッジに泊まることができる。

 ロッジは、動物園の老朽化した施設を改装して来場者を呼び込むために立案された企画のひとつだ。オーストラリア・キャンベラ(Canberra)にある動物園のアフリカをテーマにしたリゾートや、ロンドン(London)やロサンゼルス(Los Angeles)で開催されている動物園での夜のパーティーなど、業界でのトレンドに乗ったものといえる。

 1946年に開園したラフレシュ動物園が最初のロッジを設置したのは2013年。すぐに来場者数が増加し始め、今では8棟のロッジが設置されている。

 プールに面した大きな窓のあるホッキョクグマロッジの宿泊料は、大人1人あたり200ユーロ(約2万9000円)から。ランクは三つ星で、最大6人が泊まることができる。

 食事はシャンパン付きの豪華メニュー。BGMとしてホッキョクオオカミの遠吠えも夜じゅう聞こえるという。(c)AFP/Patrick BAERT