【12月19日 AFP】スペインのマドリード(Madrid)にある与党・国民党(Popular Party)本部に19日、事業に失敗した経営者がガスボンベを積んだ車で突っ込んだ。警察当局が発表した。

 警察当局によると、容疑者は「全てを失った事業経営者」で、車に積んでいた2個のガスボンベはいずれも爆発せず、負傷者は出なかったという。車には業務用の肥料も積み込まれていたとの報道もあるが、警察からのコメントは得られていない。

 事件を受け、警察当局はマドリード中心街の国民党本部周辺の広い地域を封鎖。一帯は大規模な交通渋滞となった。また複数の地下鉄駅が閉鎖され、一路線が運転を中断した。

 同党の報道官は事件について、イスラム過激派による犯行の可能性は否定した。(c)AFP