【12月19日 AFP】英国人ボクサーのアミール・カーン(Amir Khan)が、「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban PakistanTTP)」の襲撃により140人以上の死者が出たパキスタン陸軍運営の学校の再建のため、3万ポンド(約560万円)のボクサートランクスを寄付する計画を練っていることが明らかとなった。

 パキスタン系英国人のカーンは、13日に米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)行われたWBC世界ウェルター級シルバー王座決定戦でデボン・アレキサンダー(Devon Alexander、米国)を下した一戦で、ウエストバンド部分に24金の金糸を使った豪華なトランクスを着用した。

 28歳のカーンは今年5月に娘を授かっており、パキスタン北西部ペシャワル(Peshawar)の学校で生徒や職員が殺害された惨劇を受け、何か手助けをしたいと望んでいる。

 カーンはBBCラジオ5(BBC Radio Five)に対し、「想像できるのは両親たちの辛い思いだけです」とコメントした。

「イングランドにいられて本当についていると思います。セキュリティーがしっかりしていて、小さな娘を学校に送ることができるようになって、そこで彼女が元気でいることが分かる。それがパキスタンではできないのです」とコメントした。

「親たちは、子供たちが帰ってくるかどうかを分からずに、彼らを家の外へ送り出しているのです。悲しいことです。パキスタンで起きたこの件のためにこれ(トランクス)を寄付します。学校を再建し、安全を強化したいのです」

(c)AFP