【12月19日 AFP】ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領(62)が18日に開いた年末恒例の記者会見で、自分には愛する人がおり、その人から愛されてもいると述べた。一方で、この謎の「交際相手」の正体は語らなかった。

 きっかけとなったのは、ある地方テレビ局の若い女性記者の質問だった。記者は「私のおばの友人たち」から、「ロシア一の独身男性」に恋人はいるのか調べろと急き立てられていると述べて、プーチン氏にこの質問をぶつけた。

 プーチン氏は「おばさんの友人たちによろしく伝えてほしい。それほどまでの関心を寄せてくれてありがとう」と穏やかに返答すると、住宅ローンに関する長々とした演説に移った。

 だがその後、話題を自らの私生活に戻し、「欧州のさる首脳」とされる友人と交わした会話を唐突に披露した。

─ その友人は「なあ、きみは愛を持っているのかい?」と聞いた

─「どういう意味で?」とプーチン氏は聞き返した

─「愛する人はいるのか?」

─「ああ、いるよ」

─「その人は君を愛している?」

─「そうだ」

─「そりゃよかった」

 友人はこの打ち明け話をとても喜び、「ウオツカを飲み干した」という。プーチン氏はこれ以上の詳細は語らなかった。

 プーチン氏は、31歳年下の元新体操世界女王で、最近まで国会議員を務めていたアリーナ・カバエワ(Alina Kabayeva)氏との交際疑惑が取り沙汰されてきた。2008年にモスクワ(Moscow)のタブロイド紙モスコフスキー・コレスポンデント(Moskovsky Korrespondent)が2人が結婚する寸前だと報道すると、プーチン氏は怒りをあらわにこれを否定し、プライバシーの侵害だと非難。同紙はそれから間もなく発行を一時停止された。

 プーチン氏は昨年、30年間の結婚生活を共にし、娘2人をもうけたリュドミラ(Lyudmila Putina)さんとの離婚を発表している。プーチン氏は18日の記者会見で、リュドミラさんとはいまも定期的に会い、良い関係を保っていると述べた。(c)AFP