【12月17日 AFP】ボクシングの世界王者マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)が16日、熱心なボクシングファンにクリスマスプレゼントを贈るべく、フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.)との直接対決の実現を本人に改めて申し出た。

 長らく待ち望まれている両者の対戦は、実現に向けて加速しつつあり、先日メイウェザーが5月2日を指定すると、パッキャオも必ず倒すとこれに応じている。

 パッキャオは16日、ツイッター(Twitter)に「@FloydMayweatherへ、ペテン師にはなるなよ。ファンが望んでいる試合を見せてやろう。みんなもう十分に待った」と投稿し、メイウェザーに念を押した。

「パウンド・フォー・パウンド」のチャンピオンと評され、同世代では最強とされる2人の対戦は、夢の一戦と言われながら実現せず、ボクシング界を落胆させてきた。

 ところが37歳のメイウェザーは、12日に出演した米番組「ショウタイム・スポーツ(Showtime Sports)」で、次の試合ではフィリピンのスターと対戦したいと発言した。

 メイウェザーは試合の詳細については明かしていない。両者の対戦となれば、ボクシング史上最も大きな金額が動くことは間違いなく、「マネー」の通称で知られるメイウェザー本人も、自分がファイトマネーの大半を受け取れないのであれば、試合は実現しないだろうと話している。

 しかし、メイウェザーの発言から数時間後、パッキャオは拠点を置くフィリピンのジェネラルサントス(General Santos)からAFPの取材に応じ、問題は金銭ではないと話した。

 前人未到の8階級制覇を達成しているパッキャオは、「1月の段階でチャリティーファイトを申し出たが、現時点で向こうは応じていない。つまり、お金の問題ではないということだ」と話した。

「これは財産にすべき試合なんだ。ファンを喜ばせるため、そして何より、今後のボクシング界のためにやる試合なんだ」

(c)AFP