【12月15日 AFP】(一部更新)フライト中に客室乗務員に熱湯をかけ、航空機を爆破するなどと脅迫する中国人乗客の動画がネット上で出回ったことを受け、中国の国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)は15日、録画された4人は「野蛮人」だとして非難した。

 中国の国家観光局(National Tourism Administration)によると、エアアジア(AirAsia)のFD9101便は11日、乗客174人と乗員6人を乗せてタイ・バンコク(Bangkok)のドンムアン(Don Mueang)空港から中国東部の南京(Nanjing)に向けて出発した。しかし途中、女性の乗客1人が客室乗務員に熱湯と麺を投げつけるなどしたため、バンコクに引き返さなければならなかった。

 オンライン上にアップロードされた動画には、2人で並んで座れないことに不満を持ったとされる男性の乗客1人が、客室乗務員に向かって「機体を爆破してやる」などと脅迫する様子も写っていた。

 チャイナ・デーリーは社説で、今回の事件は中国人のイメージを傷つけるものだとしてこの一団を強く非難した。

 チャイナ・デーリーが伝えたタイでの報道によると、問題の乗客は、女性乗務員に対する5万バーツ(約18万円)の賠償金を支払ったが、熱湯をかけた女性の乗客には別に200バーツ(約720円)の罰金が科せられた。中国の国家観光局は、4人は「厳しく処罰され」、旅行客のブラックリストに掲載されるとしている。(c)AFP