【12月13日 AFP】サッカー第94回天皇杯(The 94th Emperor's Cup)は13日、日産スタジアム(Nissan Stadium)で決勝が行われ、ガンバ大阪(Gamba Osaka)が3-1でモンテディオ山形(Montedio Yamagata)を下し、国内3冠を達成した。

 ガンバ大阪の宇佐美貴史(Takashi Usami)は、この試合で2得点を挙げる活躍をみせ、日本代表のハビエル・アギーレ(Javier Aguirre)監督に存在をアピールした。

 宇佐美は前半4分、最初に放ったボレーシュートはモンテディオのGK山岸範宏(Norihiro Yamagishi)にセーブされたものの、こぼれ球に素早く反応して先制点を挙げた。

 そして宇佐美は前半22分にチームメートのゴールを演出した。パトリック(Anderson Patric Aguiar Oliveira)のカーブがかかったシュートが決まったガンバは、前半を2-0で折り返した。

 迎えた後半、モンテディオはロメロ・フランク(Romero Berrocal Frank Lark)のゴールで1点を返したものの、ガンバは終盤に宇佐美がペナルティーエリアの外から追加点を奪い、試合を決定づけた。

 W杯ブラジル大会(2014 World Cup)終了後に就任したアギーレ監督は、かつてドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属した経歴を持つ宇佐美をまだ招集したことがない。

 メキシコ出身のアギーレ監督は、来年1月に開催されるアジアカップ(AFC Asian Cup 2015)に出場する日本代表メンバーを15日に発表する予定となっており、宇佐美が代表入りすれば大会連覇を目指す代表にとって大きな力になるだろう。

 今季からJリーグ1部(J1)に復帰し、6日に通算2度目のリーグ制覇を果たしたガンバは、1993年のJリーグ発足後では2000年に鹿島アントラーズ(Kashima Antlers)が達成して以来史上2チーム目となる国内3冠を成し遂げた。

 ガンバの長谷川健太(Kenta Hasegawa )監督は、「選手がよくやってくれた。チーム全体の勝利だと思っています。最高の形でシーズンを締めくくれて本当に幸せだと思います」とコメントした。

 ガンバの天皇杯優勝は2008年と2009年に続き、今回がクラブ通算3回目となっている。(c)AFP