さらに研究チームは、長い脚と優美なくちばし、特徴的なピンク色の羽毛を持つことで知られるフラミンゴが、ハトや、淡水生の小型潜水鳥カイツブリと近縁関係にあることを発見し、驚いたという。「われわれの発見は、鳥類版『おかしな二人』だ。ハト類は驚いたことに、フラミンゴやカイツブリと近縁関係にある」とブラウン准教授は話す。「フラミンゴとカイツブリは、どちらも水鳥ではあるが、近縁関係にあることに驚きを感じるほど見かけが異なっている。だがハトとの関連性は特に予想外だ」

 研究チームは今回の結論を導くために、さまざまな技術を活用した。その中には、博物館で冷凍保存されていた組織からの鳥のDNAサンプル採取や、1万4000個以上の遺伝子を分類・解析し、さまざまな鳥類種を関連付ける系統樹を構築するために使用された「統計的ビニング」と呼ばれる手法が含まれる。

 全般的に、鳥類のゲノムの大きさは他の脊椎動物の大半に比べてはるかに小さいことを研究チームは発見した。研究チームは、主要な鳥類種を網羅した、これまでで最も信頼性の高い鳥類系統樹を作成したとしているものの、その内容はまだ完璧には程遠い。全体像に近づけるには、今後何年間もさらに多くのゲノムを解読する必要がある。(c)AFP/Kerry SHERIDAN