【12月12日 AFP】米カリフォルニア(California)州は11日、最大風速63メートルの強風と6年ぶりの大雪を伴う激しい嵐に見舞われた。停電で約15万人に影響が出ている。

 10日夜からカリフォルニア州北部で降り始めた雪や雨は、南下しつつ12日まで続く見込みで、沿岸地域では大規模な洪水、高所では土砂崩れに警戒が高まっている。米国立測候所(National Weather ServiceNWS)は山間部で積雪1メートルとの予報を出し、2008年以来となる暴風雪警報を発令した。

 今回の嵐は、「パイナップル・エクスプレス(Pineapple Express)」と呼ばれる気象現象によるもの。太平洋上のハワイ(Hawaii)周辺から暖かく湿った空気がジェット気流に乗って米西海岸上空に入り込むことで発生する。

 ただ、カリフォルニア州ではここ3年にわたって干ばつが続いており、今回の嵐でも水不足解消はほとんど期待できそうにないという。(c)AFP