【12月12日 AFP】エジプトのルクソール(Luxor)で、ラムセス(Ramses)王朝時代の王妃のものとみられる墓が、エジプトとフランスの考古学者からなる国際研究チームにより発見された。エジプト考古省が11日、発表した。

 考古省は声明で「王妃が結婚していたファラオを特定するために調査を行っている」と述べた。

 エジプト第19王朝(紀元前1314~1200年)から同第20王朝(紀元前1200~1085年)までの時代には、ラムセスと名付けられた王が11人いる。

 墓の内部では、「カロママ(Karomama)」という名が刻まれた副葬品の像20体のかけらが考古学者らによって発見されており、このことが調査を絞る一助となる可能性がある。

 考古省は、今回の発見は「この重要な人物についてさらに多くのことを知るための手助けとなる」としている。

 エジプト南部のナイル川(River Nile)沿いにある人口約50万人のルクソールは、古代エジプトの寺院や墓が複数存在するいわば屋外博物館のような場所となっている。(c)AFP