【12月11日 AFP】中国の貧しい農村部で、地元男性と結婚した「ベトナム人花嫁」100人以上が失踪し、警察が行方を追っている。中国メディアは11日、「組織的な集団」が失踪に関与している可能性があると伝えた。

 国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、河北(Hebei)省・曲周(Quzhou)県の男性たちは、同地に20年以上住むベトナム人妻のウー・メイユー(Wu Meiyu)さんからベトナム人の花嫁を紹介された。

 ところが、ウーさんは紹介手数料を受け取った後、ベトナム人女性たちとともに姿を消した。紹介が成功した場合の手数料は、少なくとも10万元(約190万円)以上だったという。

 同紙は地元当局高官が匿名で明かした話として、集団失踪には組織的集団が関与している可能性があると報じている。この高官は、「現代の発達した通信技術を用いれば、花嫁全員が同時に家を出ることは容易だ」と語ったという。

 中国の農村部では、男児を重視する伝統に加え、一人っ子政策により男女比の不均衡が起きており、東南アジア諸国から妻となる女性を「買う」事例が増えている。(c)AFP