■人生最高の演技を

 GPファイナルに出場する6選手中3人は日本勢となっており、同じくオーサーコーチに師事する羽生結弦(Yuzuru Hanyu)と並び、町田樹(Tatsuki Machida)、無良崇人(Takahito Mura)が出場権を獲得した。ロシアからは、マキシム・コフトゥン(Maxim Kovtun)とセルゲイ・ボロノフ(Sergei Voronov)が参戦する。

 フェルナンデスは、「人生で最高のプログラムを披露したい。ライバル選手たちが、超越した演技を見せてくることは分かっている。表彰台の頂点に立つため、100パーセントを出し切りたい」と締めくくった。

 19歳のコフトゥンは、中国杯(ISU Grand Prix of Figure Skating Cup of China 2014)とエリック・ボンパール杯(Trophee Eric Bompard 2014)で優勝し、唯一2つの金メダルを首に提げてGPファイナルの出場権を手にした。

 コフトゥンは、「2年連続でGPファイナルの出場権を勝ち取れたことはうれしい。テクニカルエレメンツの部分で、変更を加えるつもりはない」と明かし、「必要なのは微調整だけ」と自信をみせた。

 20歳の羽生は、NHK杯(NHK Trophy 2014)で4位に終わったものの、無理を押して戦い抜いた中国杯で2位に入っており、ファイナルの出場権を得た。

「このために、今まで以上の集中力を維持して、自分を追い込んできました」とした羽生は、「ここで自分は伏兵だと思うので、すべてを出し切る必要があります。(中国杯からの)根強い懸念を払拭(ふっしょく)したい」と意気込んだ。

 世界選手権の銀メダリストである町田は、「確実にベストな状態ではありませんが、100パーセントの力ですべてを発揮したい」とし、「僕を支えてくれる皆さんを信頼しています。飛行機の窓から日の出を見て、バルセロナの美しさとパワーを、僕の演技に取り入れたいと感じました」と詩的なコメントを残した。(c)AFP/Emmeline MOORE