【12月10日 AFP】ニュー・スコットランド・ヤード(New Scotland Yard)の通称で知られる英ロンドン警視庁本部が、アラブ首長国連邦(UAE)の投資会社アブダビ・フィナンシャル・グループ(Abu Dhabi Financial Group)に3億7000万ポンド(約690億円)で売却された。ロンドン(London)のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)市長が9日、発表した。

 売却されたのはロンドン市中心部にある広さ0.7ヘクタールの敷地。売却による収入は警察に配備するタブレット端末やスマートフォン(多機能携帯電話)、ボディカメラの購入などに使われる。

 1967年から庁舎として使用されてきたコンクリート造の旧式建築の本部庁舎は、所在地の「ブロードウェー街10番(10 Broadway)」を名前に冠した集合住宅となる予定で、事業所やホテルの入居も見込まれている。ロンドン警視庁本部は800メートル離れたテムズ川(River Thames)沿いに同庁が所有する比較的小さな建物「カーティス・グリーン(Curtis Green)」へ移転する。(c)AFP