【12月9日 AFP】赤十字(Red Cross)社によると、フィリピンを直撃した台風22号(アジア名:ハグピート、Hagupit)による死者は、9日までに27人となった。一方で、8日夜から9日朝にかけて台風が最接近した首都マニラ(Manila)では、大きな被害は出ず、安堵(あんど)が広がっている。

 死者の大半は、先週末に台風が上陸した東部サマール(Samar)島で犠牲となった。台風はその後、ゆっくりとした速度で西へ進み、フィリピンを横断したが、マニラでは予想されていた豪雨はなかった。

 マニラでは貧困地区の住民らを中心に数万人が避難所で一夜を過ごした。夜間の降雨量は中程度で、大規模な洪水も発生しなかった。避難所の住民らは、9日朝には小雨が降りしきる中、自宅へと戻った。(c)AFP