【12月8日 AFP】韓国の平昌(Pyeongchang)で行われる2018年冬季五輪の組織委員会は8日、コスト削減のために競技のいくつかを日本で開催するのではないかという報道を受け、国外でイベントを開催することはあり得ないと話した。

 組織委員会の担当者はAFPに対し、「必要な準備は進行中です。競技はすべて計画通りに行われるという前提のもとです」と明かし、「他の場所で競技を行うことは考えていません」とした。

 平昌冬季五輪のボブスレーやリュージュといった競技については、長野で代替開催されるのではないかと報じられたばかりだった。

 国際オリンピック委員会(IOC)は、将来的に会場や競技の変更をより柔軟なものにしようと、話し合いを行っている。この改革案が通れば、開催国にとって効率的で持続的なコスト管理が可能になるとされている。

 平昌大会については、財政難から準備の遅れが指摘されており、新たなスタジアム建設のために政府からの資金提供を必要としているという。

 それでも組織委員会の別の担当者は、緊張の高まる日韓関係を鑑みても、日本での開催はあり得ないと念を押した。

 同担当者は8日、韓国のKBSテレビに対し「われわれのスタンスとして、国民感情を考慮すると(日本で)いくつかの競技を行うことは大変難しいです」とコメントしている。

 日本オリンピック委員会(JOC)も、長野でいくつかの種目を行う可能性を否定している。(c)AFP