【12月7日 AFP】メキシコ南部ゲレロ(Guerrero)州のごみ埋め立て処分場で発見された黒焦げの人骨の破片の1つが、同州で拉致され行方不明になっている学生43人のうちの1人のものであることが、検視結果で明らかになった。当局者が6日、明らかにした。

 メキシコの連邦政府当局は先月、同州のごみ埋め立て処分場や河川で発見された人骨の破片をオーストリアの医科大学に送っていた。連邦政府関係者が、匿名を条件にAFPに語ったところによると、この破片の1つが行方不明学生1人のものと断定されたという。

 また、学生らの家族の関係者らは、身元が判明したのはアレクサンデル・モラ(Alexander Mora)さんだと語った。

 学生43人全員の死亡が確認されれば、2006年以来8万人以上が死亡し、約2万2000人が行方不明になっている麻薬組織に対する闘いの中でも有数の凶悪な大量殺人事件となる。

 エンリケ・ペニャニエト(Enrique Pena Nieto)大統領の事件対応を非難する抗議活動は活発化しており、6日には学生らの家族が首都メキシコ市(Mexico City)で新たなデモを行った。(c)AFP