【12月6日 AFP】エボラ出血熱の感染が依然、拡大している西アフリカのシエラレオネ政府は5日、死者を埋葬する前に遺体を洗う伝統に従ってエボラ出血熱で死亡した患者の遺体を自宅で洗ったことが判明した場合、家族全員を投獄すると警告した。

 シエラレオネ政府は、感染力が強いエボラウイルスが同国で猛威を振るう主な要因となったのは、埋葬前に遺体を洗う慣習だとしてこれまでも繰り返し中止を呼び掛けてきたが、現在も依然、この儀式が新たな感染を引き起こしている。

 同国国立エボラ対策センター(National Ebola Response Centre)のパロ・コンテー(Palo Conteh)氏は「死亡した患者の家族から(埋葬ホットラインに)電話があった後、遺体を洗った痕跡が確認された場合、エボラ出血熱の最大潜伏期間である21日間にわたって家族全員を隔離、または留置する」と述べた。

「(検査の結果)家族が陰性ならば、緊急事態宣言に基づき一定期間、投獄する。陽性だった場合には治療へ送る。そこでもしも死亡すれば、それが運命だったということだが、回復すればその後、やはり投獄する」という。

 首都フリータウン(Freetown)で記者会見したコンテー氏は、子どもにも刑事責任が問われるのかどうかや、両親が共に投獄された場合に残された子どもの処遇はどうなるかといった質問には回答しなかった。

 シエラレオネでは、エボラ出血熱による死者がすでに約1600人に上っている。同国政府は、国内の一部地域での暴動や市民的不服従が感染拡大の収束を不可能にしていると主張している。(c)AFP/Rod Mac Johnson