【12月5日 AFP】前週、オランダの首都アムステルダム(Amsterdam)を観光で訪れた英国人の若者2人が白色のヘロインをコカインだと思いこんで鼻から吸引し、死亡した事件を受け、同市では5日、街頭や「スマートショップ」と呼ばれる合法ハーブ販売店で、薬物にヘロインが含まれているかどうかを検査するセットの販売を開始する。

 4日の現地紙ヘット・パロール(Het Parool)によると、市内30店舗のスマートショップまたは街頭販売員から1セット2ユーロ(約300円)で購入できる。

 アムステルダムでは同じく「ホワイトヘロイン」を入手・摂取した英国人観光客1人が1か月前にも死亡している他、少なくとも17人の観光客が呼吸障害を起こし、医療機関の診察を受けている。市当局では「観光客向けに非常に危険なコカインが販売されています」といった警告を電子掲示板に表示し、注意を促している。また警察はこの薬物のディーラーを緊急手配した。(c)AFP