【12月3日 AFP】鹿児島県の種子島宇宙センター(Tanegashima Space Center)から3日午後1時22分、小惑星探査機「はやぶさ2(Hayabusa2)」を搭載したH2Aロケット26号機が打ち上げられた。悪天候により2回にわたって延期されていた打ち上げだが、はやぶさ2は6年間の宇宙の旅に出た。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が総開発費約290億円をかけて行うこのプロジェクトで、はやぶさ2は小惑星「1999JU3」から宇宙放射線などにさらされていない内部の物質を採取して持ち帰る計画。これらを基に、生命と宇宙に関する基本的な疑問のいくつかに対する答えを見つけることを目指している。

 はやぶさ2は2018年半ばにも「1999JU3」に到達する見通しで、その後約1年半にわたってこの小惑星にとどまる。内部物質の採取に際しては、小惑星の表面に向けて小型の衝突装置を降下させ、衝突させて人工的なクレーターを作る計画。

 全てが順調に進めば、はやぶさ2は2020年後半にも、採取した物質を地球に持ち帰る予定だ。(c)AFP