【12月2日 AFP】ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の叔父で、コーチを務めるトニ・ナダル(Toni Nadal)さんは、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が男子テニス史上最高の選手で、四大大会(グランドスラム)通算14勝を誇る自身のおいですら、それを超えることはできないと話した。

 フェデラーは、グランドスラムで男子シングルス最多の通算17勝を記録しており、先月末には、スイス代表として国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2014)初優勝を果たした。

 トニさんは、地元ラジオ局カデナ・コペ(Cadena Cope)で、「彼(フェデラー)こそがふさわしい。数字が物語っている」と語り、「ロッド・レーバー(Rod Laver)と並んで史上最高の選手。それは認めざるを得ない」とした。

 対戦成績では23勝10敗とナダルが勝ち越しており、グランドスラムでフェデラーがナダルを下したのは、2007年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)が最後となっている。

 これについてトニさんは、「なぜだか分からない。フェデラーの試合がラファエルに影響しているとは思えないんだが」とし、「フェデラーは17回グランドスラムを制し、ラファエルは14回だ。しかもナンバーワンに5年君臨していた。ラファエルは3年だ。だから議論するまでもない。彼が一番だ」とコメントした。

 トニさんは同時に、現在世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)について、グランドスラムの優勝回数では7回と後れを取っているが、フェデラーとナダルの域に達する日も近いと話した。

「ジョコビッチは素晴らしい選手だ。フェデラーのレベルに手が届く位置に来ていると思う。とても良い選手だ。ラファエルとどっちが優れているのか、甲乙つけがたい。タイトル数ではラファエルが勝っているが、プレーの面では何とも言えない。最終的には、それぞれの見方の問題になるね」

(c)AFP