【11月29日 AFP】米テキサス(Texas)州の州都オースティン(Austin)で28日、男が警察本部やメキシコ領事館などで銃を乱射する事件があった。男は撃たれて死亡した。警官に撃たれたのか、自殺だったのかは明らかになっていない。

 警察によると男はラリー・マクイリアムズ(Larry McQuilliams)容疑者(49)。白人で犯罪歴があった。

 オースティン警察の近くに住んでいるある住民は、午前2時30分(日本時間同日午後5時30分)ごろ、容疑者と警官のどちらが発射したものかは分からないが、銃声が聞こえたと話した。

 信号待ちをしていた時に容疑者をすぐ近くで見たという別の目撃者は、容疑者は暴動鎮圧用の装備を身に着け、大きな銃を持っていたと語った。

 容疑者は100発以上の銃弾を発射し、メキシコ領事館で放火しようとして実際に火も出たが、火はすぐに消えて領事館に大きな被害はなかった。現場にはプロパンガスのポータブルシリンダーが残されていた。

 現地の警察署長は、あくまで推測だと前置きした上で、米国で移民問題が大きな論争になっている中で、州当局の建物やメキシコ領事館が狙われたことから、容疑者は政治的な動機があった可能性もあると指摘した。(c)AFP