【11月28日 AFP】英イングランド南西部ブリストル(Bristol)で、10代の少女たちに組織的な性的虐待を行い摘発されたソマリア系の男13人が有罪となったことが、27日までに明らかになった。

 ブリストル刑事法院(Bristol Crown Court)ではこれまで2件の裁判が行われていたが、重複する被告がいたため、すべての公判が終わるまで報道が規制されていた。

 裁判記録によれば被害者には13歳の少女もおり、金と引き換えにたらい回しにされ、レイプや性的虐待に遭っていた。中には複数の被告たちと関係を持つことを、愛情関係の一環だと思い込まされている少女たちもいた。

 被告らは「ソマリアの文化と伝統」だと偽って少女たちを説得し、自分たちの友人とも性関係を持たせたり、衆人環視の中で性行為をさせていた。ソマリアでは「男たちは互いのガールフレンドを交換してセックスをする」と説明していたという。

 現金30ポンド(約5500円)や薬物、酒などと引き換えに男たちと性行為を行っていた少女もいた。また13歳の少女が一晩のうちに3人の男から、別々の場所で計4回にわたってレイプされた事例もあった。

 2件の裁判のうち7月に開かれた第1の裁判では、20歳~22歳の男7人が強姦、児童買春、児童売春あっせん、児童わいせつ画像所持、ヘロイン・コカインの提供などの罪で有罪となり、それぞれ禁錮5年~13年8月の判決を受けた。

 第2の裁判は今月開かれ、1件目の裁判でも起訴されていた1人を含む20~24歳の男7人が4人の被害者に対する強姦、未成年者との性交渉、児童売春の誘発、性的搾取を目的とした人身売買など計20件の罪で有罪判決を受けた。量刑は28日に言い渡される。

 英国では近年、他にもオックスフォード(Oxford)、テルフォード(Telford)、ダービー(Derby)、ロザラム(Rotherham)、ロッチデール(Rochdale)といった街で、男たちの集団が若い被害者を言いくるめて性的虐待を行う同様の事件が相次いで発覚している。こうした事件の多くに、白人の少女を標的としたイスラム教徒の男たちが絡んでいるという。(c)AFP