【11月29日 AFP】今週末に行われるスペイン1部リーグの第13節では、セビージャFC(Sevilla FC)、アポエル・ニコシア(APOEL Nicosia)に大勝し、チームへの懐疑的な声を払拭した感のあるFCバルセロナ(FC Barcelona)が、今季好調のバレンシア(Valencia CF)と敵地で対戦する。

 今節のバルセロナは、本拠地では今季いまだ無敗のバレンシア(Valencia CF)とのアウェーゲームに臨む。ルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督の率いるチームにとっては、ここ2戦よりも厳しい戦いになることはほぼ間違いない。

 最近2試合では、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が連続でハットトリックを達成し、リーグ戦と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の両方で歴代最多得点記録を更新した。

 4-0で勝利したアポエル戦では、ルイス・スアレス(Luis Suarez)も加入後初得点を決めたが、メッシの3得点の前にかすんでしまった。バルセロナはこの大勝で、グループF首位に立つパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)を僅差で追っている。

 エンリケ監督は、キプロスの首都で見せたチームのパフォーマンスを喜んでおり、これこそ「今後も見せてほしいプレーだ」と語気を強めた。

 しかもこの試合は、メスタージャ・スタジアム(Mestalla stadium)での試合に向け、GKクラウディオ・ブラーボ(Claudio Bravo)のほか、セルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)といった主力数人を温存する余裕を見せての快勝だった。

 対するバレンシアは、前回のホームゲーム、アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)戦は0-0のスコアレスドロー、レバンテ(Levante)と対戦した前節のバレンシア・ダービーは1-2で敗れるなど、好調だった序盤からここにきてやや足踏みが続いている。

 それでもレバンテ戦では、今夏にマンチェスター・シティ(Manchester City)から加入したアルバロ・ネグレド(Alvaro Negredo)が、自身としては3月以来、移籍後では初となる先発フル出場を果たした。レバンテ戦では、完調にはほど遠いようにみえたネグレドだが、チームはバルセロナに脅威を与えられると信じている。

 ネグレドはクラブの公式ウェブサイトで、「バルセロナは前節、最高の勝ち方をしたから自信を持っているに違いない。だけどうちのホームゲームだし、僕らは勝ち点3が必要だ」と話した。

「例えバルサが絶好調ではないにしても、難しい試合になるのは分かっている。やっかいな相手だよ。だけどうちもホームでは強いし、気持ちよく戦えているから、何とか勝ち点3を獲得したい」