【11月28日 AFP】イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は27日、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2014-15)のパルチザン・ベオグラード(Partizan Belgrade)戦で観客が何度もピッチに侵入し、試合が中断したことについて謝罪した。

 トッテナムの本拠地ホワイト・ハート・レーン(White Hart Lane)で行われた試合は、観客が数回にわたってピッチに侵入したことを受け、主審が前半41分に安全を考慮して選手をいったん引きあげさせた。

 その後、観客席では混乱も生じ、このまま没収試合になるのではと懸念されたが、試合は約10分後に再開され、最後はトッテナムが1-0で勝利した。

 この件について、トッテナムはツイッター(Twitter)のクラブ公式アカウントで、「本日の試合でピッチに侵入した者たちは警察に逮捕されました。捜査には協力的です」と発表した。

「状況については、詳しい事実が判明し次第、改めて発表させていただきます」

「今回の決して許されない行為によって、不利益を被ったファンの皆様に謝罪いたします」

 パルチザン戦では、まず前半22分に1人目がピッチに侵入。トッテナムのDFヤン・フェルトンゲン(Jan Vertonghen)と握手し、カイル・ノートン(Kyle Naughton)、エリク・ラメラ(Erik Lamela)と何枚か写真を撮ったあと、警備員に取り押さえられた。

 その5分後には2人目の侵入者が登場し、トッテナムのロベルト・ソルダド(Roberto Soldado)が侵入者のシャツをつかんで暴走を止めた。

 前半終了間際に現れた3人目の侵入者も、前の2人と同じく「Bassbuds FC」と書かれたTシャツを着ていた。そのため、一連の侵入は同じグループが売名目的で行ったものとみられている。

 今回の事件については、欧州サッカー連盟(UEFA)がトッテナム側の警備体制の調査に乗り出すことが濃厚とみられている。試合に勝利したトッテナムは、グループリーグ突破を決めている。(c)AFP