【11月27日 AFP】米国での喫煙者の割合が全人口の17.8%とこれまでで最も低い数字となっていることが、25日に発表された調査報告で明らかになった。

 米保健当局によると、記録を開始した1965年以降の最低水準だという。

 また、米疾病対策センター(US Centers for Disease Control and PreventionCDC)によると、米国の成人喫煙者は、2005年には全人口の20.9%にあたる4510万人だったが、今回発表された最新の数字は、同17.8%の4210万人だった。

 しかし全体では減少している喫煙者数だが、一部のグループでは依然として高い割合のままだとされ、CDCは特に低所得者層や一部のマイノリティのグループでその傾向が顕著にみられるとしている。

 米国の年間死者数のうち約5分の1は喫煙が原因とされており、その数は48万人以上。また喫煙による経済への損失は、治療費や生産性の低下など、合計で2890億ドル(約34兆円)に上ると米政府は発表している。(c)AFP