【11月27日 AFP】黒人青年を射殺した白人警察官の不起訴をめぐり米国各地で抗議行動が続く中、事件が起きたミズーリ(Missouri)州ファーガソン(Ferguson)に近いセントルイス(St. Louis)の市庁舎に26日、デモ隊の一部が突入を試みる騒ぎがあった。

 一方、不起訴の大陪審評決を受けて24、25日に2夜連続で暴動が発生したファーガソンでは、住民らの怒りは収まっていないものの、26日夕方には前日までの暴動で路上に散乱したごみを片付ける住民の姿が見られるなど、事態は沈静化へと向かう兆しが見られる。

 ファーガソンの街頭には現在も警官や州兵など多数の治安要員が配置されている。ただ、25日夜の暴動は前日よりも規模が小さく、住民の間からは27日の感謝祭の祝日を前に、略奪や放火などの暴力行為がやむことを期待する声が上がっている。

 発端となった事件は8月、白人警官のダレン・ウィルソン(Darren Wilson)氏が武器を所持していなかった黒人青年マイケル・ブラウン(Michael Brown)さん(当時18)を射殺したもの。ミズーリ州の大陪審は24日、ウィルソン氏を不起訴とする判断を下した。(c)AFP