【11月26日 AFP】米食品医薬品局(US Food and Drug AdministrationFDA)は25日、レストランチェーンやピザ販売店など幅広い飲食業者に対し、メニューのカロリー表示を義務付ける新規則を発表した。同国でまん延する肥満の問題に対応するのが狙いだ。

 FDAによると、展開している店舗数や自動販売機の設置か所が20を超える事業者は、提供または販売する食品の栄養成分に関する詳細を消費者に対し明示することが義務付けられる。

 カリフォルニア(California)、ニューヨーク(New York)の両州や複数の自治体では、同様の規則が何年も前から導入されている。

 FDAのマーガレット・ハンバーグ(Margaret Hamburg)局長は声明で、「米国人は摂取カロリー全体の3分の1を外食に依存しており、人々は消費する商品に関する明確な情報の開示を望んでいる」と述べた。

 新たな規則は映画館やアミューズメントパークなどにある飲食施設を含めた食事を提供する店舗に対し、冊子やボードなどメニューの形態に関わらず、目立つ部分に食事の栄養成分に関する詳細を記載することを義務付ける。ただし、期間限定や特別メニューについては例外とする。

 対象となる事業者にはこの他、要請があった場合には総カロリー量と総脂質量、脂質からのエネルギー量に加え、飽和脂肪、トランス脂肪、コレステロール、ナトリウム、炭水化物、食物繊維、糖類、タンパク質の含有量などの栄養成分についての詳細の提供が義務付けられる。(c)AFP/Jean-Louis SANTINI